ティーストレーナー、つまり茶こしは紅茶に欠かせない器具のひとつです。
しかし、間違った使われ方をしていることも多いのです。
茶こしの用途
茶こしは「茶ガラがカップに入らないようにする」ために使うものです。
日本茶の急須は茶こしが急須内や注ぎ口に内蔵されていることが多いのですが、
紅茶のポットにはついていません。
(急須にセットする、取り外しできるものもありますが、
できれば取り除いて使うことをお勧めします。理由は後述します。)
ですから、紅茶道具のひとつとして用意することになります。
茶こしの形
料理用の漉し器のようなもの、中に葉を入れるティーバッグ型、回転するやつ、など
さまざまです。この中で、ティーバッグ型というのはお勧めできません。
漉す部分は網目状になっていたり、小さい穴がいくつか空いていたりします。
・よい茶こしの図・
使い方
茶こしを使うのは抽出後、紅茶をカップに注ぐ時です。
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入れた分の茶葉がお湯を含んで膨らんだ状態で出てきますから、
容量の小さい茶こしを使うとあふれることがあります。
大は小を兼ねるので、家庭で普通に使うなら大きめのものがよいでしょう。
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網目や穴は、特に細かくなくてもいいと思います。
茶柱が好きな日本人なら、カップに少々葉が入ったくらいで騒いではいけません。
さて、冒頭に書いた「間違った使われ方」というのは、「茶こしで抽出する」ことです。
・悪い例・
おいしく紅茶を淹れるには、茶葉がポットの中でゆっくり回転し、
葉が開くことが大事です。そのためにはある程度のスペースが必要です。
そのことを踏まえた上で・・・
- 「茶こしに葉を入れて上から熱湯を注ぐ」
- お湯が葉を通過するだけでは紅茶のよい成分が充分抽出されません。
コーヒーじゃないんですから。
飲んでもおいしくないですよ。
- 「茶葉のスペースが狭い」
- 一応お湯で蒸らされてはいますが、葉が回転する場所がありません。
前述の取り外しできる茶こしや、ティーバッグ型茶こしがこれです。
当然ティーバッグの紅茶も該当します。
しかし現実はこれが主流の抽出方法であるため、
「絶対やってはダメ」と言い切れないのがつらい・・・。
今更だれにも聞けない「回転型茶こし」の使い方
・こういうやつ・
ちょっとおしゃれな喫茶店や紅茶専門店で出てくる、アレです。
砂時計なんかと一緒に出てくると、つい緊張してしまいますよね。
これはどうやって使うのでしょうか?
カップにセットされて出てきた時は、
そのまま動かさずに注げるようなら、そうしてください。
できない時や、テーブルに置かれているときは、堂々と手に持って、普通の茶こしのように使いましょう。
スタンド(?)の部分は邪魔ですが外れないので、上に向けて持ちます。
これでちゃんと、ポットからカップに紅茶を注ぐことができます。
注ぎ終わったら、皿の部分を下にしてテーブルの上に置いておきます。
スタンドはしずく受けも兼ねているので、ポタポタでテーブルを汚すこともありません。
実に機能的なデザインですね。
*ご注意*
茶こしをわざわざカップの端に戻したりすると、飲むのに苦労することになります。
さあ、あなたも今日からかっこよく紅茶を飲みましょう!
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